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友禅の振袖ができるまで。【桶染め】についてご紹介します!

2020.11.26

その豪華な装飾や色使いが目を引く振袖ですが、一枚ができるまでどのような工程があるのでしょうか。

今回は友禅の染色方法の中でも桶(おけ)染めという技法を使って染められた振袖完成までの裏側をご紹介していきます。

ハイライトはこちら!

・友禅(友禅染め)について
・桶(おけ)染めについて
・あまのや特撰桶染めの振袖

振袖選びでは、デザインやコーディネートはもちろんのことですが、その振袖ができるまでの工程や技法、背景を知ってみると、

その着物を見たり触れたりしたときに、想像が膨らみ選ぶ時間がもっと楽しくなるかもしれません。

写真を使ってわかりやすくご説明していきますので、ぜひご参考にされてみてくださいね。

 

1. 友禅(友禅染め)とは?

友禅(友禅染)は、白生地のきものに模様を染める技法の一つ。

もち米やゴムから作られた糸目糊(友禅糊)を使って、白い生地に模様を描き、絵画のように豊かな色使いで模様を染め出していきます。

友禅染めができたのは江戸時代元禄期(1688-1704年)ごろ、当時京都の扇絵師だった宮崎友禅斎によって考案されました。

友禅染めについては以下の記事でわかりやすくご紹介しています。

手描き友禅、型友禅、産地ごとの友禅の特徴などについて触れていますのでこちらもご覧ください。

▶︎【【友禅とは?】振袖選びで耳にする友禅の種類について】

 

2.「友禅」の振袖ができるまで大まかな流れ

今回は、十日町友禅で知られている新潟県の十日町にある「青栁」さんへ社員研修で伺った際のお写真を使ってご紹介していきます。

実は十日町は着物作りの1300年もの歴史がある町。

今も十日町友禅として職人の手のこんだ振袖が作り出されています。

「青栁」の十日町友禅は、京都友禅のように工程ごとの分業ではなく、工房の一貫生産で作られています。

冬の寒さが厳しい地域ならではの製法で織り、染め、絞り、友禅、箔・刺繍までが自社で行われているのが特徴の工房です。

(↓こちらの写真のように、あまのやスタッフは、お客様にきちんとその技術や魅力をお伝えできるように、職人さんから話を聞いたり、実際に触ってみたりと真剣に勉強しました!)

①創案

1. 図案デザイン

紙に図案を描きます。

 

②友禅

2. 下絵

図案を元にして、筆を使って生地に下絵を写します。
 

3. 糸目置

下絵に描かれた輪郭を糊でなぞり、覆っていきます。

筒の中から指先を使って糊を絞り出し、繊細で細い線で描いていきます。

 

4. 伏せ糊

次の工程になる地染めで柄の中に、染料が入らないように糊で塞ぎます。

 

5. 地染め(引き染め)

ハケを使って白生地から地色に一気に染めていきます。


張り木という棒を使い、生地がシワにならないように伸ばします。

ムラにならないよう手早く染めていきます。

6. 蒸し

生地に色が定着するよう、人の身長ほどある大きな蒸し用の箱を使って生地に蒸気を当てます。

 

7. 水元(水洗い)

友禅流しとも呼ばれる工程です。

工房内の大きな川のような水槽を使って、生地についた余分な糊や染料を洗い流していきます。

 

8. 色挿し(挿し友禅)

手描き友禅のメインでもある色挿しの工程。

糸目糊で染まらなかった部分に、筆やハケを使ってそれぞれの色に染めていきます。

 

型染め

手描きで染める手描き友禅に対して、型友禅は型を使って染め上げる技法。

型には、まだ青いうちに収穫した渋柿からできる柿渋を塗った和紙などが使われます。

 

③絞り

9. 絞りにも様々な種類がありますが、今回ご紹介する桶染めでは、

染めない生地に染料がもれてこないよう、桶に生地をくくり染めていきます。

白い曲線になっている部分が、桶染めで染まらなかった部分。黒、オレンジや赤の部分が桶染めで染まった部分です。

④装飾

10. 金彩(箔置き)

金箔や銀箔を使って、友禅をさらに豪華に装飾していきます。

 

11. 刺繍

色糸や金糸、銀糸などを使い、一針一針刺繍を施します。

金や刺繍が入るとより華やかさと立体感が増します。

⑤最終

12. 地直し

染めのむらなどを補正し、最終チェックを行います。

いかがでしょうか。

こちらの12工程は友禅染めの手順をシンプルにまとめたものですが、

友禅の中でも代表的な京友禅の工程につく専門職はなんと、仕上げも含めて20以上にもなるそうです。

友禅染めの振袖一枚ができるまでには、一手間一手間職人さんの手がかけられているのですね。

 

3. 桶染めとは?

桶染めとは桶に生地をくくり生地を染める染色技法の一つです。

染める部分の布を桶の外に出し、桶の縁に出た布に針を打ち付け、桶の緩やかな線がいきる染めの技法です。

桶の外にある生地は染料に浸かって染まり、内にある生地は染まりません。
 

【桶染めの流れ】

桶詰め染料づくり桶染め乾燥

桶詰めは、縛り方が緩いと染料漏れしてしまう、絶妙な力加減が必要とされる工程です。


桶詰めされて、まだ染まっていない状態の生地。 桶の上に蓋をして染料が入らないようにしています。


桶染めでは、水槽に桶を浸し約20分間かけて手を使って染めてゆきます。

実は水槽内の染料水の温度は85-90度!重さ約25kgにもなる桶を上下させる様子は迫力満点です!

あまのやスタッフも、その熱気とパワーに圧倒されました!


染料を十分に染み込ませた後、水で余分な染料を流します。


染め上がってきました!パカッと蓋を開けますと…


くっきり染まっている部分と染まらない部分で分かれていますね!

桶染めは一度に一色しか染めることができないため、桶染めする色の数分繰り返されます。

3色であれば3回、5色であれば5回行われる手間のかかるものです。

ここまで桶染めの工程についてご説明してきました。

振袖一枚完成するまでにも、友禅のものは多くの工程を踏んで、職人の手がかかって出来上がっているのですね。

次は、そんな桶染めが使用されたあまのや特撰の振袖をご紹介します。

 

4. あまのや特撰の桶染めの振袖


十日町友禅「青栁」の桶染めの振袖。


桶染め独特の柔らかな曲線が出ていますね。
 

5 まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、染めの工程から、染めの技法「桶染め」についてご紹介していきました。

あまのや は「本物の友禅の技法を若い世代にも伝承していきたい。」そんな思いもあり、友禅、桶染め、絞りなど職人技を使った商品も幅広く取り扱っています。

店頭にお越しの際は、ぜひ手に取ってその振袖の良さを感じてみてくださいね!

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